■ テンカウントセーブ部門 ドリアンマン様のプレイ記録&プレイレポ ■

●プレイレポ(※文章の装飾・編集をののの通信が行っています)

さて今回のやり込みテンカウントセーブ部門。
基本的にはノーセーブの系列なので、特に序盤の進め方は前回のノーセーブ部門、スナ様のやり方を大いに参考にさせてもらったのですが、中盤からは完全に様変わりとなりました。
何が違うかというと、ルールの違い、ルートの違いからくるプレイ全体の目標の違いでしょうか。

ノーセーブでは、チェックポイントであるバズズとムーン王女以下の終盤ボス群をいかに早く倒すかが全てなので、それを可能にする部隊の構築が主目標になりました。
対して今回のテンカウントセーブでは、ルートがプルート打倒のルートのため、三人娘がそれぞれ150勝する必要があります。それをロスなく達成するためには、彼女ら全員(ジニが最後でしょうが)を仲間にした辺りで、素早さのドーピング用に最低でも1500万G程度の資金は確保できておらねばなりません。
もちろんそれ以外の施設やイベント(一連のファーナイベントだけでも800万G)のためにも充分な資金が必要で、称号『巨万の富』こそ不要とはいえ、最速大量の資金稼ぎが命題となる点では、前回のセーブ無制限ヤリコミに近いものがあると言えます。
そんなハイブリッドな攻略をセーブ10回の制限の中でどう達成するか、方針を組み立て、試行錯誤して実践するのはなかなか面白みがありました。以下プレイ方針とプレイレポで書いていきます。

なお、最初に書いたとおり、プルートを倒すまでの序盤は前回ノーセーブ部門のスナ様の進め方をかなり踏襲させていただきました。
したがって重複する部分の説明は省略していきますが、詳しく知りたい方は前回スナ様のレポートを参照してください。



□ プレイ方針と注意点を幾つか


上で述べたとおり、このテンカウントセーブでは最終的に数千万Gほどとなる巨額の資金が必要になる。
それをいかに稼ぐかなわけだが、今回は特にサプライズはなし。
序盤は皮製品を集めて技術を高め、アレフガルドに到達して一回ドラゴン装備を作った時点でテパに移り、あとは布ルートで超高額商品を狙っていく。非常にオーソドックス。

ただしそうやってただ高額商品を作るだけだと、最速で充分な資金を稼ぐことは難しい。商品は作っただけでは意味がなく、売って初めて金になるからだ。
S&Lによる客の商品選択ができない中で、それらをどう売るか。魔王軍2のやり込みの時にも同じ命題にぶち当たったが、解決方法は同じ。
要するに、在庫商品を全て超高額商品で埋めてしまえばいい。

それなら客はそれらを買うしかないわけで、今回の攻略は、ジニと戦闘可能になるまでの期限内になんとかその状況を作り出すことを目指して進めていく形になった。
以下にそのための細かな注意点などを列挙。実際の流れはプレイレポで。
【ののの通信 解説】
店に現れるお客は、クレームおばちゃん以外、必ず何かを買ってくれますので、売り物を高額商品だけに選別するのはとても有効です。



[セーブ]
10回のセーブは全て決算の前、商品生産の選別のために使用。選別のできない生産は極力避ける。

[商品生産]
なるべく高いものをたくさん作るのはもちろんだが、それ以上に安いものを作らないことが肝要。
S&Lによる客選別ができない以上、安い商品を大量に作ってしまえばそれが終盤まで足を引っ張ってしまう。
序盤などは後々まで見据えた視点だと全部が安物とも言えるので、その時点で必要な技術以上に作りすぎないことも大事。
むしろ加工失敗を利用して加工技術を上げる方が、後々の邪魔になる無駄な商品を貯め込むこともなく有効であったりする。
道中どうしても混じってくる農作物などでは、1日で消滅する食品はOKでも麦わら帽子はアウトなど。

[交易所]
交易所は敵。
上記の理由から、交易所をレベル1以上に上げるのは厳禁。建設時のお弁当×20はまだいいとして、カチカチチーズ以降は邪魔すぎる。
『フルスペック』は取れなくなるが、ミズハを仲間に入れるための条件として必要になるまでレベルは0にとどめる。
【ののの通信 解説】
魔王軍4の序盤の交易所は安定した食料確保(ただし売値は安い)の施設なので、うっかりしてクレームおばちゃんだらけになるのを防いでくれるのですが、やりこみプレイでは活用が難しい施設です。


[商品を売る際の注意点]
上2つと関連するが、後々のために安い商品を処分することも重要。
目先の売り上げも大事なのだが、下手に高いのをひとつだけ売るより、安い商品を5つ売る方が先々に繋がることもある。
商品選択は内容とともに、数を多く売って在庫を減らすことを意識して臨むべき。

[レベルアップについて]
普段の戦闘については前回のヤリコミと同様、素早さと攻撃力が重要。
それに対して序盤のボス戦闘では、HPと防御力が鍵になる。
その点から考えて、序盤ドラキー、きとうし、マンドリルなどは口笛守備力上昇あたりを覚えたら、あとはしばらく武闘家一辺倒で育てること。
下手に商人とか魔法使いとか色気を出さずに戦闘力を追及するのが吉。
ジニの出現が戦闘勝利数500回なので、極力上位の収集場所でも戦える状態を確保したい。
逆にスライム大ネズミサーティの三人は序盤のボス戦で戦ってもらうので、攻撃力上昇だけ覚えたら、あとは戦士メインで育成。
サーティは収集の要でもあるので、いくらかは商人で上げるが。




□ プレイレポート


[1〜3日目(セーブ1まで)]

初日・2日目はスライムドラキーを森林地帯へ送り、皮加工技術と薬草類を稼ぐ。
訓練場を建てるまでは小技を使って全員戦闘はさせないこと。

2日目の最初にカジノ、2日目中にルイーダの酒場(大ネズミ)

3日目中に鍛冶屋(皮加工技術+50)の建設が必須なので、最低限それだけの売り上げが出なければリセット。
3日目には大ネズミも加えて全員森林地帯へ。

3日目の決算は皮のドレス(760G)を多く取りたいが、それ以上になめした皮とか皮の帽子とかの激安商品が混ざらないことを徹底。
また、ここでの皮加工技術は100以上が絶対条件。
【ののの通信 解説】
序盤の加工技術確保の為、『おおねずみ』はもはや必須キャラになりつつありますね




[4日目(セーブ2まで)]

皮加工技術が100を超えたので、全員レザーマント(1100G)目当てでルプガナに派遣。
まず早朝営業を選択して、続いて資金が貯まり次第宿屋を建設。客数がかなり増える。
5日目から訓練場を建てて戦い始めるので、繰り越し資金は最低5000G以上確保しておくこと。

決算はレザーマント多数と皮加工技術150ほどが目安。
次のセーブまではかなり間が空き、途中リセットも多くなるので、そこまでこだわる必要はない。



[5〜7日目(セーブ3まで)]

5日目からはレベルアップに入る。
決算後にすぐ訓練場を建設して、事前にタイミングを合わせておいた三人が即戦闘。
収集も兼ねるので、それぞれ勝てるところで戦いながらレベルアップしたら森林とルプガナに移動。
朝のうちに教会を建てて祈祷師を仲間にし、これも森林地帯へ。
【ののの通信 解説】
戦闘回避もやりこみでは必須技術に……。操作を失敗すると一撃アウトになるリスクもあるのですが、次回作ではAI変更でエンカウントのカウンタをリセットしないように変更するかもです


5日目の決算までで、それなりにリセットを繰り返すことになる。
重要なのは売り上げと決算。
5日目にレザーマントや皮のドレスが多数売れて、3万G近い売り上げを出せていたなら、6日目の午前中にはサーティと戦うことが可能。
またこの日の決算で、なるべく高い商品と皮加工技術、そして後々(13〜14日目の予定)鍛冶屋レベル2の装備品開発で『常備薬』(HP+80)を取るための薬草三種を稼ぐ。
できる限り防ぐにしても途中売れてしまうことは避けられないので、三種とも50個以上は確保しておきたい。
それらの条件をクリアしたら6日目へ。

6日目は収集をせずに全員経験値稼ぎ。
できれば朝9時頃までには資金3万Gを貯めてサーティを出し、即撃破。
この時点で6レベルのスライムと7レベルの大ネズミ、ついでに祈祷師の三人で戦う。
スライムと大ネズミの二人でおおむね勝てるはずだが、遊びの偏りによっては大ネズミまでやられてしまうこともある。リセットしてもいいが、正直5日目の条件クリアが面倒なのでそのまま進めてもいい(最初にクリアしたデータはそうやって進めたバージョン)。
なお、大ネズミが8レベルまで育っていれば一人でもおそらく倒せるので、そこまで待つのもよし。
仲間にしたサーティは経験値稼ぎに即ムーンブルクへ。
この日のうちに3万Gが貯まるようなら、鍛冶屋をレベル1にしておく。決算で大ネズミが特殊皮三種を取れるようならラッキー。

7日目は全員ルプガナへ。ただしサーティだけは経験値稼ぎに何戦かはムーンブルクで戦っておく。
交易所と呪文研究所を建設。
決算の前にセーブして、特殊皮三種をかき集める。皮加工技術は300近くが目安。
なお、大ネズミがサーティ戦で死んでいた場合、セーブは8日目に回す。



[8〜9日目(セーブ4まで)]

8日目9日目と収集および経験値稼ぎ。
アレフガルドに行くまでに皮加工技術が350必要になる(できれば350ギリギリに調整したい。それ以上は不必要な商品を抱え込むことになる)。
プルート打倒と資金5万Gが船を手に入れる条件なので、それが可能になるのがおそらく9日目のお昼から10日目に入るあたり。
スライムとサーティで挑むが、サーティが戦士の証とベホイミを覚えていればほぼ倒せる。
倒した後はカジノをレベル1に。更にルイーダの酒場をレベル1にしてマンドリルを仲間に。

これで部隊をアレフガルドやテパへ派遣可能。ドラゴン装備は当座の資金稼ぎに必要なだけなので、アレフガルドに送るのは大ネズミだけでよし(一人で100個以上取得可能なので)。
サーティはテパへ、ドラキーはムーンブルクなどへ送って布加工技術を稼ぐ。他の連中は12レベルになるまでは経験値稼ぎ(運搬上手目当て)。

決算前にセーブだが、9日目早いうちに船を入手していて、かつすでに皮加工技術が350に達しているなら9日目でセーブ4。そうでないなら10日目にセーブとなる。


[10〜12日目(セーブ5まで)]

ドラゴン装備を取ると、一日の売り上げが10万Gを大きく超えるようになる。
その資金を使って、24時間営業→大きな看板→宿屋レベル1→教会レベル1と上げて、一気にフィーバーを使い客質を400に。
フィーバーが入ると更に売り上げは伸びるので、12日目の売り上げは20〜30万Gまで期待できる。

その間、部隊の方は経験値稼ぎと布加工技術アップに専念。
ドラキーは15レベル位でテパでもなんとか戦えるようになる。更に上げて武闘家の証を覚えたら、以降は商人で上げていく。
サーティとマンドリルはテパで戦い、他の連中は基本戦わずにテパで収集。

12日目までに布加工技術100以上が絶対条件。
12日目の決算はシルクハットを極力多めに、加えて絹のローブやタキシードを作れる布加工技術250以上が条件となる。
【ののの通信 解説】
ドリアンマンさんは今回もやはり布!?



[13日目(セーブ6まで)]

ここからは16日目のセーブ9まで毎日セーブが続く。事実上ラストスパートに近い。
よい決算が出るまでS&Lを繰り返し、その上で1日の売り上げや部隊の成長がよければ先に進む。

この日はまずカウンターを2つに増設。
その後鍛冶屋をレベル2に上げて『常備薬』。さらにルイーダの酒場をレベル2に上げてガーゴイルを仲間に。

店の売り上げ581506G。
繰り越し資金222048G。

決算は絹のローブ、タキシード、シルクハットを多数。布加工技術は450以上が条件。これで魔法の法衣が作れる。


[14日目(セーブ7まで)]

14日目はまずルイーダの酒場をレベル3にして首狩り族を仲間に。こいつがバズズ戦の主戦力になるので、すぐに訓練場を0→2に上げて黒帯主体で育てる。
あとはこの日のうちに鍛冶屋レベル3と『職人の縫製』が必須。
【ののの通信 解説】
まさかまさかの首かり族が主力?! 戦いはそこそこ強めの設定にしたと思うのですが、通常プレイではいかんせんスキルの癖が強すぎて、仲間候補にすら入らない方が多いかもしれません


店の売り上げ754752G。
繰り越し資金116910G。

決算はまず『大人の装備』(運+80)取得が必須。その上で魔法の法衣がある程度、布一反とか腹巻きとかをなるべく取らず、布加工技術が700程度には達していてほしい。


[15日目(セーブ8まで)]

この日はとにかくカウンター3つめを目指して金を貯めるだけ。『美の追究』だけは必須。

店の売り上げ758624G。
繰り越し資金609129G。

決算は水の羽衣250個程度が目安。加工技術は1000に到達。


[16日目(セーブ9まで)]

午前中、なるべく早い段階でカウンターを3つに増設。そこからは宿屋を上げていく。
更にバズズ戦のため、兵舎を一気にレベル2まで上げ、教会もレベル2にして軍事力ボーナスをもらう。
これで圧勝可能。
バズズを仲間にするつもりはないが、シルバーデビルは有用なのでできれば圧勝でいきたい。

店の売り上げ1432786G。
繰り越し資金357365G。

決算はプリンセスローブと水の羽衣を大量に。


[17〜19日目(セーブ10まで)]

17日目にはアトラスバズズを倒す。
現時点では(マンドリル25、首狩り族17、ガーゴイル18、サーティ31など)無傷で倒すのは無理なので、ガーゴイル辺りまで死ぬのは前提なのだが、ジニの出現条件である戦闘勝利数500回があるため、死なれたままでは具合が悪い。
そもそも現段階ではアトラス戦もかなりのダメージを食うので、連戦となると勝利がおぼつかない。
したがって、宿屋をレベル4に上げて「緊急治療」を使えるようになってから挑むことにする。

この「緊急治療」、ルセイユの説明台詞と違って戦闘不能からでも2000Gで復活させることができるため、こういった局面ではものすごくおいしい。
想定通りガーゴイルまでやられたが、すぐに復活させてめでたく問題なし。
【ののの通信 解説】
ルセイユ君……。 戦闘不能から回復できて正しいです。その為、必要施設が宿屋のLv4と高めになってます。



『スピードスター』を取って客質が800までくると、売れ行きがまるで違ってきて、ここまで安い商品、無駄な商品を徹底して排してきたのが効いてくる。売り上げがこの日から一気に加速。
19日まで収集はしないので、戦える部隊はロンダルキアやローレシアに送って経験値稼ぎ。
ダメージを受けたら「緊急治療」で回復。
施設は訓練場をレベル5まで上げて、冷蔵庫(80万G)に気球(200万G)まで作って人気を上げたら、エンカウントを加速させるため首狩り族やサーティ、ドラキー、ガーゴイルなどにドーピングをつぎ込んでいく。
19日にはサーティガーゴイルドラキーの三人だけをテパに送り、『失われた技術』(500万G)を取ってあぶない水着以下の超高額商品をまとめて補充。
【ののの通信 解説】
これらの高額技能を取得しても、僅か数日で元を取れる商品構成が恐ろしいです。売り物を絞り込むのは手間ですが、とてつもなく有効です。


17日目、売り上げ387万G。繰り越し資金194万G。
18日目、売り上げ589万G。繰り越し資金282万G。
19日目、売り上げ687万G。繰り越し資金77万G。

なお、ドーピングの甲斐あって、500勝は19日の21時20分に達成。これでジニとは22日の0時(21日目の最後)になれば戦える。


[20日以降]

ここまでくると在庫にはほとんど超高額商品しか残っていないので、S&Lがなくても客に選択の余地はなく、すさまじい売り上げになる。
あまりに種類が少なくなるとクレームおばさんの大発生が起こってしまうのだが(どういうわけか似たような在庫なのに早々に発生する場合としない場合がある。法則はまだつかめていない)、それで売り上げが減っても21日までに必要なドーピング分の資金は余裕で稼ぐことができる。
上手く抑えることができれば一日2000万G以上、できなくても1300万Gくらいには達するので。

20日目の途中でテートを、21日目の最後にミズハとジニをまとめて仲間にし、素早さ1000までドーピング。
ただ、この後彼女らを150勝させる間にしなければならないアイテム集め(祈りの指輪、ヘビ皮の鞭、プラチナソード×200ずつ)が、すでにセーブが残っていないことがあって結構大変なので、素早さだけでなく賢さやcapも増やして収集の役にも立ってもらうこと。
更にテートに関しては、今後のボスラッシュを一人で任せることになるので、きちんと計画的にレベルアップして早いうちに軍神で成長させておきたい。
【ののの通信 解説】
かつては呪文不遇を叫ばれた魔王軍シリーズですが、ついに呪文が天下を! 呪文スキーなテートも喜んでいることでしょう



ここまでくれば、あとは総員で特殊金属と金属の加工技術を押し上げ、7日以内に各アイテムを揃えるだけ。
全員が150勝してファーナのイベントが発生したら、あとはサマル王子からプルートまでのボスを軍神テートで蹴散らして終了。

バズズ撃破 17日2時32分
プルート撃破 33日0時4分
トータル 50日と2時間36分







【ののの通信 解説】
ということで、ドリアンマン様にご提供頂いたヤリコミレポです。
第一回やりこみ企画のスナ様の記録を参考にされたとのことですが、随所にドリアンマンさんのこだわりが感じられる気がします。
特にネタキャラだったはずの"くびかり族"をバズズ戦で使用するロマン……。ちなみに大ネズミも一芸に秀でてるけどネタキャラだよね、みたいな枠でした。
話を戻しまして、スナ様との記録の差がついたのはスピードスターの取得時間、レポから察するにサーティーの活用だったのかもしれません。
それともう一点、セーブをアイテム吟味に重点的に使ったことでしょうか?
セーブを使うタイミングは色々あると思うのですが、10回という制限がさらなる選択に繋がったのなら良かったと思います。
次回作のやりこみは……1回目はセーブ回数制限有りで、二回目は無制限、というのも面白いかもしれないですね。