シンエヴァ、主要キャラの状況と目標考察
こちらはシンエヴァ作中で『それぞれのキャラに何があった』のか、
そもそも『どういう理由で動いたのか』をまとめた記事です。
ちょっぴり考察と感想も含めて書いてます。
間違っているところもあると思いますが、大ハズレではない……といいな
今回もネタバレ記事です。
シン・エヴァを見ておられない方は回避推奨です。

■碇シンジ
自分がニアサードインパクトのトリガーとなり、
世界をめちゃくちゃにしていたことを知って絶望。
失語症になっていたが、アヤナミレイ(仮)の献身によって回復。
「父が何をしているのか知りたい とんでもない事なら止めたい」
と考え、自ら望んでネルフとの最終決戦に帯同する。
そう、こういうシンジ君が見たかった!
最終的には今作でも、人類補完計画の中心に関わるが、
トリガーの役目はアスカに、補完計画の最終的な遂行は父ゲンドウと母ユイに譲る。
今回は言葉にしなかったけれど、
やっぱり最後は、『父にありがとう 母にさようなら』なのだ
■アヤナミレイ(仮)
綾波タイプのクローンで、シンジへの好意を設計されている。
サード後の世界で生き残った人々が集まって暮らす第三村で、
農業に従事し、急速に人間味を得ていく。
『綾波ではない』ことを気にして、「名前」を欲しがるほど。
Qでのアヤナミレイからするとありえなかった。
第三村ではシンジにも積極的に接し、シンジが立ち直る大きなきっかけに。
その好意が作られたものだと明かされても、気にしない。
最後は『したいことをする』のは、綾波シリーズの特徴なのだろうか?
ヴィレ(ミサトたち)がネルフとの最終決戦に向かうため、
第三村にいたアスカをピックアップする日、
シンジに感謝と別れを伝えた直後に、身体が崩壊してLCLに……
か、悲しい……
まさかの序盤ドロップアウト
クローンゆえにメンテナンスなしでは生きられず、
崩壊もまた、ゲンドウの計画の一つだったと暗示される。
大切な人が消えることで、同じ経験をした自分を理解してほしいなんて、
相変らずゲンドウ君は屈折している
■式波・アスカ・ラングレー
実は式波タイプのクローン。
エヴァのパイロットは、いずれも仕組まれた子供で、
アスカは特別に戦闘能力が高い、のをさらに選抜したと思われる。
綾波タイプのように、シンジへの好意も設計されていたのかは不明
アスカのこの設定は、新劇場版からのもので
名前が変わった理由は、『設定が変わったから』と明かされている
逆に言えば、『名前の変わった人は、設定の変わった人』で
アスカの他に二人いる。
話をアスカに戻して、14年の間に大人になり(意味深)、
ケンスケといい仲になっていた。
ケンスケの様子から、ありのままのアスカを受け止めてくれたんだろう。
ケンスケはシンジに対してもそうだったが、
軍オタ属性がパイロットへの理解にも及んでいる気がする。
村を守るためと言い切り、当然のようにヴィレの最終決戦に参加。
戦いの前には、シンジにかつての気持ちを伝え、気持ちに決着をつける。
第9使徒に寄生(浸食)されているため、左目に封印柱を埋められているが
自ら封印柱を取り除く(痛そう)ことで、使徒の力を使うことができる。
最終決戦ではエヴァ13号機を停止させるため、使徒の力を使うが
その状態をゲンドウに利用され、アディショナルインパクトのトリガーに。
このシーン、すごいテンション上がった!
その後も13号機の中に残っていたが、シンジによって補完される
■綾波レイ
破以降、初号機のコアにずっといたことが明かされる。
『シンジがエヴァに乗らなくていいようにする』が最大の目的で、
ニアサーがあろうと、サードがあろうと、ヴンダーの主機に使われようと、
愚直に決意を全うしていた模様。
シンジが強い意志を持って、エヴァの操縦席に現れると、初号機の操縦を譲る。
シンジが現れるまでは、ゲンドウの指示にも従わなかったと思われ、
綾波が居なければ、ゲンドウはシンジの到着前に
アディショナルインパクトを成していたのかもしれない。
ゲンドウの目的が潰えた後も、エヴァの中でずっといることを望むが、
シンジによって補完される
アヤナミレイが示した通り、綾波は他の場所でも生きられるのだ。
■葛城ミサト
ほんとカッコよかった……、株価急回復でストップ高!
サードのきっかけになったシンジを恨んではおらず、
シンジがみんなの恨みの対象になってしまったことに、
ずっと苦しんでいたと明かされる。
破のラストで、シンジがニアサードインパクトを起こしたのも、
そのニアサードがきっかけでサードインパクトに繋がり、
恋人の加持が死んだことも、全て自分の責任だと思っていた。
さらには父である葛城博士の研究と実験が、
セカンドインパクトの原因で全ての元になっていたことも明かされ、
とにかく重い業を背負っていたことがわかる。
サードインパクト時
インパクトを食い止めるため加持と一緒に向かおうとするが、
子供を身ごもっていたため、リツコに止められた。
以後はネルフを殲滅し、人類補完計画を止めることが、
母として唯一出来ることだと考え、リョウジと名付けた息子は、
人に預けて育ててもらっている。
シンジにヴィレの槍を届けるため、アディショナルインパクトの最中に爆死。
死んでしまったミサトも補完の対象になったと思いたい。
■赤城リツコ
最後までミサトを支える、まぎれもない天才。
アディショナルインパクトの最中に、ヴンダーから離脱。
ミサトから、息子(リョウジ)の事を託される。
アニメ版ほど直接ではないが、ゲンドウと大人の関係があった?と
受け取れる台詞は健在。
「手段を選ばない、あなたに教わったことです」
旧作でゲンドウは、赤城博士(ナオコ・リツコの母)の死後、
リツコを補完計画に利用するため、ナオコの墓前で泣きながら、
リツコに縋った……という設定があった記憶。
これを手本にしたのなら、さもありなん、である
■碇ゲンドウ
苗字が変わっていることから、実は新劇場版で設定が変わっていた人。
アニメ版では六分儀ゲンドウで、碇はユイの苗字。
つまりは婿入りして、『碇ゲンドウ』になった。
新劇場版では、最初から碇ゲンドウ。
結婚して名字が変わるのは妻・ユイの方と変更されている。
つまりゲンドウの名字が変わったのは六分儀だった頃
ゲンドウの子供時代~結婚するまでで、
粗野な人物から、繊細過ぎる人物になった。
結婚前の名前だけ変えた理由が、まさかこれとは!
と膝を打つ思い。
碇ゲンドウとしての目的は変わっておらず、
人類補完計画によって、碇ユイと再会するのが目標。
目的のため、『ネブカドネザルの鍵』を使い、
人類を超えた知識を得ている。 ついでにビームも出す。
ネブカドネザルの鍵はおそらくゼーレの面々も
脳に直接つなぐ形で使っていたと思われる。
話をゲンドウに戻して、
シンジはいつも、ATフィールドのない世界を拒絶してしまう
だったら今回は自分が中心となって、人類の補完をする
というのが、ゲンドウの補完計画の概要。
つまりこれまでのループ世界を知っていたことになるが、
それは『ネブカドネザルの鍵』を使ったからではなく、
裏死海文書(外典を除く)を知っていたからと思われる。
そうでなければ、『ネブカドネザルの鍵』取得前に、
ゲンドウは独自の計画を練ることができない。
裏死海文書の内容は、
人類の滅亡と、新たな人類の誕生についての予言
と考えられるが、
これまでの補完計画で、
シンジが中心になって、世界がループしている事
も載っていたと思われる。
そうでなければゲンドウや、後述するユイの、
先回りした行動が説明できない。
『ネブカドネザルの鍵』は、計画遂行のため、
あくまで人間を超えるために必要だったのだろう。
なのでアディショナルインパクトのため、
裏宇宙に向かったゲンドウは、
ここからシンジにひっくり返されたらヤだなー
今回は来ないで欲しいなー、と思っていたのかも。
■冬月コウゾウ
ユイに会いたいというゲンドウの気持ちに共感するがゆえに、
碇ゲンドウに協力していた。
一方で碇ユイから託されていた事もあったようで、
シンジがゲンドウの元へ向かう事、マリがシンジを救おうとすることも、
予想していたようだ。
ゲンドウに協力するが、最後は若い者に任せるということだろうか?
いや、ユイを持っていったヒゲのおっさんより、
ユイの気持ち最優先!なのだろう
コミック版の冬月は、ユイの死の真相をゲンドウに伝えず、
ゲンドウが苦しむのを見ていたかった、と言うぐらい屈折していたし
ユイ >>>>> その他 なのは間違いない。
■碇ユイ(旧姓:綾波)
ユイも苗字が変わった、つまり劇場版で設定変更が加わった人。
アニメ版では碇ユイで、ゲンドウは入り婿なので、ずっと碇ユイ。
新劇場版では綾波ユイから、結婚して碇ユイ。
結婚前のゲンドウが大きく変わったのだから、ユイが変わるのも必然と思われる。
でもユイは結婚後も変更があり、そもそもエヴァの設定では、
人類の滅亡 → 補完は避けられないとされている。
故にアニメ版では、エヴァの中で人類の生きた証を残すというのが目的だった
新劇場版では、『補完の為、シンジが来るのを待っていた』とわかる。
補完計画でシンジに会えると知っていたということは、
ユイも裏死海文書の内容を知っていたと思われる。
アニメ版同様、ゼーレと縁があるのか、E計画に関わったからなのか、
理由はいろいろ考えられる。
いずれにしても、知っていたなら
コアへのダイレクトエントリー前にゲンドウに相談していれば、と思うが、
あえて冬月にだけ相談したのは、人を見る目があったのかもしれない。
ゲンドウに相談するとヤバい……
最も間近で暮らすからこそ、ユイはそれを分かっていたのかも。
以下、余談
裏死海文書(おそらく世界の仕組みが載っている)については、
ゼーレの面々は当然最初から知っている
ゲンドウ・冬月・ユイ、そしてマリはE計画絡みで事前に知った
カヲルはそもそもそのきっかけなので、裏死海文書関係なくすべてを知っている
と思うのだけれど、加持さんはどのタイミングで知ったのだろうか?
ヴンダーの準備もあるので、かなり初期のはず。
そういうのも含めて、カヲル・加持、そしてマリは、
頭の中で上手くまとまっていないので、今回は書けませんでした。
月にいたのに、渚指令ってどういうこと??
もっと詳しい方が、まとめたりしてくださると思うし、
Qの時には出なかった、記録全集も発売されるはず。
まだまだ劇場での余韻が抜けませんが、これからも楽しみです!